ハイブリッドソーラーのしくみ
ハイブリッドソーラーハウスとは、屋根の上の「太陽熱コレクター」によって集められた太陽の熱を床下に貯蓄して床暖房したり、24時間給湯したりする「太陽熱利用住宅」です。
1枚の太陽熱コレクターは、瓦の上に置くのではなく屋根下地に直接取り付ける屋根一体型として開発されたものです。ですから配管が露出せず外観をそこないません。
外部はステンレスと強化ガラスで覆われ、防水処理により雨漏りなどの心配もいりません。また、汚れは雨などで流れますので日常的なクリーニングの必要もありません 。この中を少量の熱媒液(不凍液)を循環させて床下の蓄熱層や貯湯タンクへ運びます。
熱媒液が運ぶ太陽熱をしっかりと蓄熱するため、床下に15cmから20cmのコンクリート層を構築し、つなぎ目なしのシームレス給熱パイプを中心に埋設します。 給熱パイプは加重や振動に強く、ずば抜けた耐久性を持ち、全世界で信頼を得て使用されているポリブテン管を使用します。 コンクリート蓄熱層は床下からの冷気や湿気の侵入を防ぎます。常時流れる熱媒液の量は1枚あたり約1リットルとわずかなため、全体の重量でもスレート瓦の7割程度という軽さを実現し、屋根構造の負担を解消しています。
十分な暖房エネルギーを蓄えた後や、暖房の不要なときには給湯運転を行いしっかりと断熱された370リットル容量を持つ給湯タンク」のお水をお湯にします。熱媒液はタンクの中の熱交換パイプを循環して暖めますから、水と混じり合うことはありません。タンクはステンレス製で水質の劣化はなく、優れた長期耐久性があります。
天候の悪い日が続くと建物そのものも冷やしてしまいます。 そこで、蓄熱温度の下限を設定し、この温度を下回った時に補助熱源装置(灯油もしくはガスボイラー、ヒートポンプなど)を自動的に運転させ、快適な暖房に必要な最低限の蓄熱温度を維持します。
環境にもやさしいハイブリッドソーラー
北関東地区で12枚の太陽熱コレクターを設置したハイブリッドソーラーハウスの場合、年間約1000リットルの灯油を節約できます。灯油1リットルを消費した際のCO2排出量は、2.53kgですから、年間で約2.53トンものCO2排出を削減できることになります。また、自然素材・天然素材を使用していますから、将来、解体の際に大量の産業廃棄物を出すようなこともありません。 自然のものは自然にかえすことができるのです。
下の2つの図からもわかるように、ハイブリッドソーラーハウスでは1年を通じて省エネルギーが可能です。
このケースでは、11月から4月までの6ヶ月間に必要な熱量の65%を、さらに5月から10月までの6ヶ月間では、必要な熱量の81%をソーラー利用熱量で補うことができました。
さらに、ハイブリッドソーラーハウスは、エコガーデンや家庭菜園、雨水の利用、風力発電など、エコロジーに配慮し、積極的に取り組んでいます。子供や孫の世代にとどまらず、ずっと先を見据えた地球にやさしい家なのです。
24時間床暖房
■ハイブリッドソーラーハウスの最大の特徴は、電気代を気にせず24時間床暖房できること
従来の暖房は空気温度は26℃に保たれても壁面や床は8℃だったりします。 しかしハイブリッドソーラーハウスは、壁面も床も空気も同じ20℃前後を保つことができます。
24時間床暖房は、春や秋の気候のようにさわやかでストレスのない快適感を生み出します。
このように家全体を暖めますから2階も暖かくなります。
上下階の温度差をできるだけなくすには十分な断熱工事を施すことと、 熱損失の少ない総2階構造、そしてリビングに吹き抜けのある間取りがベストです。
床暖房の場合、低温やけどの心配をされる方もいらっしゃいますが、一般的な床暖房(電気や温水方式)の場合と違って、スイッチを入れて暖かくなるまでの立ち上がり時間が不要なので、床下の蓄熱温度は30℃から35℃程度と低温です。床面でいくら寝そべっていても低温やけどの心配はありません。
24時間床暖房するハイブリッドソーラーハウスは冬の室内の温度差の少ないので、一般の住宅とは違い湿度も50%前後に安定します。
ですから冬の朝のいやな結露の心配もなくそれによって発生するダニやカビの繁殖を押さえることができます。
しっかり蓄熱した後や暖房のいらない季節はマイコンの指令により自動的に貯湯タンク(370リットル)の水を暖め、お風呂や台所への給湯に利用します。
春から秋にかけてはガス代や電気代のかからないお湯がたっぷりと使えます。
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